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アニリン

製品安全データシート

アニリン

作成日 2014年5月08日

改訂日 2014年5月08日

1.化学物質等及び会社情報

化学物質等の名称 :アニリン

アニリン

急性毒性人体有害性水生環境有害性

製品コード      :0000000

会社名        :猫でもできるケミカル株式会社
住所             :вулиця Фрунзе1000,Бахчисарай, Крим, Україна
電話番号          :999-1234-5678
緊急時の電話番号    :999-1234-5678
FAX番号           :999-1234-5678
メールアドレス       :office_mbm@kikenbutu.ve

推奨用途及び使用上の制限
染料、媒染剤、医薬品、火薬原料、ゴム薬、殺菌剤、合成中間体

 


2.危険有害性の要約

GHS分類
物理化学的危険性 火薬類 分類対象外
  可燃性・引火性ガス 分類対象外
  可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
  高圧ガス 分類対象外
引火性液体 区分4
  可燃性固体 分類対象外
  自己反応性化学品 分類対象外
  自然発火性液体 区分外
  自然発火性固体 分類対象外
自己発熱性化学品 分類できない
  水反応可燃性物質 分類対象外
  酸化性液体 分類対象外
  酸化性固体 分類対象外
  有機過酸化物 分類対象外
  金属腐食性物質 分類できない
健康に対する有害性 急性毒性(経口) 区分4
  急性毒性(経皮) 区分3
急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
  急性毒性(吸入:蒸気) 区分2
  急性毒性(吸入:粉じん) 分類対象外
急性毒性(吸入:ミスト) 区分4
  皮膚腐食性・刺激性 区分外
  眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分2A
呼吸器感作性 分類できない
  皮膚感作性 区分1
生殖細胞変異原性 区分2
  発がん性 区分2
  生殖毒性 分類できない
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) 区分1(血液系、全身毒性)
  特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) 区分1(血液系、全身毒性)
  吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境に対する有害性 水生環境急性有害性 区分1
  水生環境慢性有害性 区分外
分類実施日
  • H22.2.19、政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版)を使用
  • 水生環境急性毒性:H22.2.19、政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版)を使用
    水生環境急慢性毒性:H18.3.31、GHS分類マニュアル(H18.2.10)を使用

 

注意喚起語
  • 危険

 

危険有害性情報
  • 可燃性液体
  • 飲み込むと有害
  • 皮膚に接触すると有毒
  • 吸入すると生命に危険
  • 強い眼刺激
  • アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
  • 遺伝性疾患のおそれの疑い
  • 発がんのおそれの疑い
  • 血液系、全身毒性の障害
  • 長期にわたる、または、反復ばく露により血液系、全身毒性の障害
  • 水生生物に非常に強い毒性

 

注意書き

【安全対策】

  • 熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。-禁煙。
  • 容器を密閉しておくこと。
  • 容器を接地すること、アースをとること。
  • 防爆型の電気機器、換気装置、照明機器等を使用すること。
  • 火花を発生させない工具を使用すること。
  • 静電気放電に対する予防措置を講ずること。
  • 適切な保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。
  • この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
  • 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
  • 屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。
  • 使用前に取扱説明書を入手すること。
  • すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
  • 適切な個人用保護具を使用すること。
  • ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
  • 環境への放出を避けること。

【応急措置】

  • 皮膚または髪に付着した場合、直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。
  • 皮膚に付着した場合、流水・シャワーで石けんを用いて洗うこと。
  • 火災の場合には適切な消火方法をとること。
  • 飲み込んだ場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。
  • 飲み込んだ場合、口をすすぐこと。
  • 吸入した場合、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
  • 吸入した場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。
  • 眼に入った場合、水で15分以上注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
  • 眼に入った場合、眼の刺激が続く場合は、医師の診断、手当てを受けること。
  • 皮膚刺激または発疹が生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。
  • 汚染された衣類を再使用す場合には洗濯をすること。
  • ばく露またはばく露の懸念がある場合、医師の診断、手当てを受けること。
  • 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。

【保管】

  • 換気の良い冷暗所に保管すること。
  • 施錠して保管すること。
  • 容器は密閉しておくこと。

【廃棄】

  • 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。

3.組成及び成分情報

公表化学物質

化学名又は一般名:  アニリン

別名: 1‐アミノベンゼン、(1-Aminobenzene)、フェニルアミン、(Phenylamine)、ベンゼンアミン、(Benzenamine)

化学式: C6H7N 、C6H5NH2

分子量: 93.13

化学特性(化学式又は構造式): 構造式は上図を参照すること

CAS番号: 62-53-3

EC番号: 200-539-3

官報公示整理番号(化審法・安衛法): (3)-10

分類に寄与する不純物及び安定化添加物: データなし

濃度又は濃度範囲: 100%


4.応急措置

吸入した場合

  • ただちに新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
  • 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。
  • 呼吸困難又は呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を一方向弁付人工呼吸用具を用いて行う。一方向弁付人工呼吸用具が無いときは胸部圧迫を行う。直接人工呼吸は避けること。

皮膚に付着した場合

  • 皮膚を速やかに流水・シャワーで洗浄すること。
  • 脱いだ衣類を再使用する前に洗濯し汚染除去すること。
  • 気分が悪い時は、医師を呼ぶこと。

眼に入った場合

  • 水で数分間注意深く洗うこと。
  • コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
  • 眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。

飲み込んだ場合

  • 口をすすぎ、うがいをすること。
  • 無理に吐かせないこと。(吐かせることにより再びのどに刺激や損傷を受ける。また、蒸気圧が高い為、蒸気などが気道を刺激や損傷を受けるだけではなく、肺に達して出血性肺炎を引き起こす危険がある)
  • 被害者に意識がない場合、口から何も与えてはならない。
  • ただちに医師の診断、手当てを受けること。

予想される急性症状及び遅発性症状

  • 吸入:紫色(チアノ-ゼ)の唇や爪、紫色(チアノ-ゼ)の皮膚、頭痛、めまい、息苦しさ、痙攣、頻脈、嘔吐、脱力感、意識喪失。
  • 皮膚:発赤。吸収される可能性あり(紫色(チアノ-ゼ)の唇や爪、紫色(チアノ-ゼ)の皮膚、頭痛、めまい、息苦しさ、痙攣、頻脈、嘔吐、脱力感、意識喪失。)。
  • 眼:発赤、痛み。
  • 経口摂取:紫色(チアノ-ゼ)の唇や爪、紫色(チアノ-ゼ)の皮膚、頭痛、めまい、息苦しさ、痙攣、頻脈、嘔吐、脱力感、意識喪失。

最も重要な兆候及び症状

  • 血液に影響を与え、メトヘモグロビンを生じることがある。高濃度の場合、死に至ることがある。

応急措置をする者の保護

  • 有期溶剤用の保護マスク、防護手袋、保護めがねがあればそれを着用

医師に対する特別注意事項

  • 症状は遅れて発現することがあり、過剰にばく露したときは医学的な経過観察が必要である。
    必要に応じて有機溶剤用の防毒マスクを着用する。

5.火災時の措置

消火剤

  • 二酸化炭素、粉末消火剤、泡消火剤、水噴霧、ハロゲン化物

使ってはならない消火剤

  • 棒状注水(本品があふれ出て火災拡大の危険性がある)

特有の危険有害性

  • 極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。
  • 蒸気は空気よりも重く地面あるいは床に沿って移動することがあり、屋内、屋外、下水溝などで遠距離引火する場合がある。
  • 火災によって刺激性、毒性のガスを発生するおそれがある。
  • 静電気で引火する恐れがある。
  • 加熱により容器が爆発するおそれがある。
  • 消火水は汚染を引き起こす恐れがある。

特有の消火方法

  • 火災発生場所周辺に関係者以外の立ち入りを禁止する。
  • 危険でなければ火災区域から容器を移動する。
  • 移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。
  • 消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。

消火を行う者の保護

  • 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。

6.漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置

  • 漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。
  • 直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
  • 関係者以外の立入りを禁止する。
  • 作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。
  • 漏洩しても火災が発生していない場合、密閉性の高い、不浸透性の保護衣を着用する。
  • 風上に留まる。
  • 低地から離れる。
  • 密閉された場所に立入る前に換気する。

環境に対する注意事項

  • 河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
  • 海上で薬剤を使用する場合は国土交通省の規定に適合すること。

回収、中和

  • 乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。
  • 回収後は廃棄処分とする。
  • 大量の場合、盛土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いて回収する。

封じ込め及び浄化の方法・機材

  • 危険でなければ漏れを止める。
  • 漏出物を取扱うとき用いる全ての設備は接地する。

二次災害の防止策

  • すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
  • 排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。

7.取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策

  • 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。

局所排気・全体換気

  • 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行なう。

安全取扱い注意事項

  • 周辺での高温物、スパーク、火気の使用を禁止する。
  • 容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、又は引きずるなどの取扱いをしてはならない。
  • 接触、吸入又は飲み込んではならない。
  • 眼との接触を避ける。
  • 屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
  • この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。

接触回避

  • 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管

技術的対策

  • 保管場所は壁、柱、床を耐火構造とし、かつ、はりを不燃材料で作ること。
  • 保管場所は屋根を不燃材料で作るとともに、金属板その他の軽量な不燃材料でふき、かつ天井を設けないこと。
  • 保管場所の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造とすること。
  • 保管場所の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適切な傾斜をつけ、かつ、適切なためますを設けること。
  • 保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。
  • 保管場所で使用する電気器具類は防爆構造とし、器具類は設置する。

保管条件

  • 熱、火花、裸火のような着火源から離して保管すること。-禁煙。
  • 容器を密閉して換気の良いところで貯蔵すること。
  • 冷所、換気の良い場所で貯蔵すること。
  • 容器は直射日光や火気を避けること。
  • 施錠して貯蔵すること。

混触危険物質

  • 「10.安定性及び反応性」を参照。

容器包装材料

  • 消防法及び国連輸送法規で規定されている容器を使用する。
  • ガラス等。
  • アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂など多くのプラスチック、ゴムを侵す。

8.ばく露防止及び保護措置

管理濃度

  • 未設定

許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標)

  • 日本産業衛生学会(2010年版) 1ppm 3.8mg/m3 経皮吸収あり
  • ACGIH(2010年版) TLV-TWA  2ppm 経皮吸収あり

設備対策

  • 防爆の電気、換気、照明機器を使用すること。
  • 静電気放電に対する予防措置を講ずること。
  • この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
  • 局所または全体換気装置を設置する。

保護具

  • 呼吸器の保護具: 適切な呼吸器保護具を着用すること。
  • 手の保護具: 適切な保護手袋を着用すること。
  • 眼の保護具: 保護眼鏡(普通眼鏡型、側板付き普通眼鏡型、ゴーグル型)
  • 皮膚及び身体の保護具: 長袖作業着の着用、必要に応じて保護面体、保護長靴を着用すること。
    (一切の接触を防止するにはブチルゴム製又はテフロン製の、手袋、エプロン、ブーツ、又は全体スーツ等の不浸透性の防具を適宜着用すること)

衛生対策

  • この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。

9.物理的及び化学的性質

物理的状態、形状、色など

  • 無色の油状液体(ICSC2001)

臭い

  • 特徴的な臭気(ICSC2001)

pH

  • 8.1 (0.2モル水溶液)(Merck2001)

融点・凝固点

  • -6℃(ICSC2001)

沸点、初留点及び沸騰範囲

  • 184℃(ICSC2001)

引火点

  • 70℃(密閉式)(ICSC2001)

自然発火温度

  • 615℃ (ICSC2001)

燃焼性(固体、ガス)

  • データ無し

爆発範囲

  • 1.2~11 vol% (ICSC2001)

蒸気圧

  • 0.04kPa(20℃)(ICSC2001)

蒸気密度(空気 = 1)

  • 3.22 g/cm3 (ICSC2001)

比重(密度)

  • 1.02173g/cm3 (20℃,4℃)(Gangolli1999) 1.0217g/cm3 (20℃)(Lide2003)

溶解度

  • 水 : 3.4g/100mL (20℃)(ICSC2001)
  • アルコール、ベンゼン、クロロホルム、その他多くの有機溶剤と混和(Merck2001)

オクタノール/水分配係数

  •  log Pow = 0.9(PHYSPROP-Database2005)

分解温度

  • データなし

蒸発速度(酢酸ブチル = 1)

  • データなし

粘度

  • 4.35mPa・s (20℃)(HSDB2005)

10.安定性及び反応性

安定性

  • 空気や光によって酸化されて黄色~褐色に変色する。
  • 常温常圧において比較的安定している。

危険有害反応可能性

  • 70℃以上では蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。
  • 190℃以上で加熱すると分解し、有毒で腐食性のヒューム(窒素酸化物、アンモニア)、引火性の蒸気を生じる。
  • 酸と塩を作り、アルカリ金属、アルカリ土類金属と反応して可燃性ガス(水素)を発生する。
  • 強酸化剤、酸、無水酢酸、クロロメラミンモノマー、β-プロピオラクトン、エピクロロヒドリンと激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
  • ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの金属類と反応し、引火性の水素ガスを生成する。

避けるべき条件

  • 加熱、火源、静電気、スパーク、日光、空気

混触危険物質

  • 強酸化剤(硝酸塩、塩素酸塩、過酸化物、過塩素酸塩など)
  • 強酸、アルカリ金属、アルカリ土類金属、無水酢酸、クロロメラミンモノマー、β-プロピオラクトン、エピクロロヒドリン。
  • 銅及びその合金を侵す。

危険有害な分解生成物

  • アンモニア、窒素酸化物、一酸化炭素、二酸化炭素。
    火災時に刺激性もしくは有毒なヒュームやガスを放出する。

11.有害性情報

急性毒性

  • ラットを用いた経口投与のLD50 = 440mg/kg (環境リスク評価第1巻2002)、440mg/kg 、780mg/kg、930mg/kg(EU-RAR2004) に基づき、計算式を適用して得られたLD50 = 444mg/kg から区分4とした。
    飲み込むと有害(経口)
  • 経皮投与 ウサギ LD50 = 1,540mg/kg 、LD50 = 820mg/kg(EU-RAR2004)
           ラット LD50 = 670mg/kg(DFGOT1994)
    に基づき区分3とした。
    皮膚に接触すると有毒(経皮)
  • 吸入(蒸気):ラットを用いた吸入ばく露 (蒸気) のLC50 (4時間) = 3.6、>1 mg/L(EU-RAR2004) に基づいて、計算式を適用しLC50=300ppm/4hが得られた。
    飽和水蒸気圧0.04kPa(20℃)(ICSC2001)における飽和水蒸気圧濃度は400ppmである。今回得られたLC50は、飽和水蒸気圧濃度の90%より低い濃度である為、「ミストがほとんど混在しない蒸気」として、ppm濃度基準値で区分2とした。
    吸入すると有毒(蒸気)
  • 吸入(ミスト):ラットLC50は3.27 mg/L/4h(839 ppm/4h)、1.86 mg/L/4h(478 ppm/4h)(いずれも(EU-RAR2004))、2.1mg/L/4h(552 ppm/4h) (CaPSAR1994))であり、いずれも区分4に該当する。飽和蒸気圧0.04kPa(20℃)(ICSC2004)における飽和蒸気圧濃度は1.5 mg/L(400 ppm)であることから試験はミストで試験されたと判断した。

皮膚腐食性・刺激性

  • ウサギ6匹に試験物質原液を適用し、全例にグレード1の紅斑が3日以上観察されたが浮腫の発生はなかったとの報告(EU-RAR2004)、およびウサギの皮膚に原液を適用し軽度の紅斑が見られたが8日以内に回復したとの報告(EU-RAR2004)から、分類JISの区分外 (国連分類基準の区分3に該当) とした。なお、ウサギに試験物質20 mgを24時間適用して中等度の刺激性が見られたとの報告(CERI・NITE有害性評価書 No.63 (2004))もある。

眼に対する重篤な損傷・眼刺激性

  • ウサギに適用したドレイズ試験で重度の角膜混濁、重度の結膜発赤および浮腫が観察され、適用8日以内では回復せず8日目にはパンヌス形成が確認されたこと (EU-RAR2004)、ウサギ6匹に適用後3日以内の角膜、虹彩、結膜の平均スコアが約52/110であったこと(EU-RAR2004)、また、ウサギに適用した別のドレイズ試験では角膜混濁は適用後2日以内に回復し、結膜刺激は2日以内に最大に達したが観察期間の4日以内には回復しなかったこと(EU-RAR2004)がそれぞれ報告されている。以上を総合しすると、ウサギの眼に重度の刺激性を示し、角膜、虹彩、結膜の平均スコアが52(最大110に対し)であり、かつ数日間の観察期間内に回復しなかったものの回復の兆しがあったことから、区分2Aとした。なお、EU分類 はXi; R41 (EU-Annex1 (access on5.2009))である。

呼吸器感作性又は皮膚感作性

  • 呼吸器感作性:データなし
  • 皮膚感作性:マキシマイゼーション試験でボランティア25人中7人に陽性反応が見られ(EU-RAR2004)、芳香族アミン化合物に感作性を示す181人中24 人 (13%)がアニリンに陽性反応を示し(EU-RAR2004)、皮膚科病院の患者のパッチテストでアニリンに対する反応率が5.1-13%であった (EU-RAR2004)ことがそれぞれ報告され、また、モルモットを用いたアジュバント皮下注射による感作性試験(Single Injection Adjuvant)では陽性率50%で皮膚感作性を示した(EU-RAR2004)。以上のヒトおよびモルモットでの知見に加え、EU分類がR43である(EU-Annex1(access on5.2009))ことから、区分1とした。

生殖細胞変異原性

  • マウスに腹腔内または経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験ならびにラットに経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陽性結果(CERI-NITE有害性評価書 No.63 (2004))が得られていることに基づき区分2とした。さらに、in vivo試験では、ラットを用いた優性致死試験では明確な結論が得られず、マウスの骨髄細胞を用いた小核試験と染色体異常試験で陰性結果(EU-RAR2004)、(CERI-NITE有害性評価書 No.63 (2004)))も報告されている。さらに、in vitroでは、エームス試験で陰性(CERI-NITE有害性評価書 No.63 (2004))、マウスリンフォーマ試験とCHO細胞を用いた染色体異常試験で陽性(CERI-NITE有害性評価書 No.63 (2004))がそれぞれ報告されている。なお、EU分類はR68・変異原性カテゴリー3となっている。

発がん性

  • IARCによりグループ3(IARC-Suppliment1987)、EUによりカテゴリー3(EU-RAR2004)、ACGIHによりA3(ACGIH2001)、EPAによりB2(IRIS2005)にそれぞれ分類されている。これらの評価機関による分類に基づくと、IARCの場合のみが区分外に該当し、その他の機関ではいずれも区分2となるが、IARCの評価年度が最も古いことから、他の3機関による評価を採り区分2とした。なお、ラットおよびマウスに塩酸アニリンを2年間混餌投与した試験において、ラットの特に雄の脾臓で血管肉腫、線維肉腫、間質性肉腫などの腫瘍の発生頻度の増加が特徴的であった(DFGOT1994)が、マウスでは腫瘍の発生増加または増殖性変化は認められていない(DFGOT1994)。また、職業ばく露を受けたヒトを対象とした疫学調査で膀胱腫瘍の発生が報告されている(IARC1982、EU-RAR2004、PATTY2001))が、アニリンのばく露との関連について確かな根拠を示すものではない。

生殖毒性

  • ラットに妊娠7日から妊娠20日または出生まで塩酸アニリンを経口投与し、動物の一部は分娩前に検査、残りを自然分娩させた試験(DFGOT1994)において、体重増加抑制や脾臓重量の増加など母動物に一般毒性が認められたが、仔動物への影響に関しては、高用量群における肝重量増加と軽度の造血能亢進を示す一部の血液指標の変化のみで、胎児毒性または催奇形性の兆候は認められず、さらに出生後の仔の哺育や授乳に対しても有害影響は報告されていない。しかしながら、交配前からのばく露による親動物の性機能および生殖能に対する影響に関しては、データがなく不明のため「分類できない」とした。

特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)

  • アニリンの急性中毒はメトヘモグロビン形成に因るものであり、チアノーゼ、意識障害、頻呼吸、痙攣などを引き起こし死に至る可能性があると述べられている(ACGIH2001)。実際にヒトで誤飲や自殺企図、あるいは職業ばく露により、めまい、昏睡、瞳孔収縮、錯乱、蒼白、チアノーゼ、呼吸困難、および心筋、肝臓及び腎臓の変性、肺及び脳の浮腫、延髄の出血などの症状が報告されており、その症状は総ヘモグロビン中に占めるメトヘモグロビンの量に依存すると記述されている(CERI・NITE有害性評価書 No.63 (2004))。また、自殺例やボランティアを用いた試験でメトヘモグロビン生成が確認されている。以上より、アニリンによる主な影響は血液中のメトヘモグロビン形成であり、ヒトで全身症状を呈していることから、区分1(血液系、全身毒性)とした。なお、実験動物に急性ばく露した場合にもラットで振戦、チアノーゼ、虚脱など(EU-RAR2004)、ネコでは喘ぎやチアノーゼなどの症状とメトヘモグロビン生成(EU-RAR2004)が報告されている。

特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)

  • ラットに2週間吸入ばく露により17~30 ppm(0.066~0.116 mg/L)以上で脾臓のうっ血、ヘモジデリン沈着、髄外造血亢進(EU-RAR2004)、45 ppm (174.2 mg/m3) 以上で赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値の減少およびメトヘモグロビンの増加(CERI・NITE有害性評価書 (2004))、また、ラットに4週間経口投与により、10 mg/kg/day(アニリン量として4 mg/kg/day)から赤血球毒性の兆しがあり、用量の増加とともに大球性溶血性貧血、メトヘモグロビン血症の兆候が見られた(EU-RAR2004)。発現用量はガイダンス値範囲区分1に該当している。さらに、職業ばく露を受けたヒトにおいてもチアノーゼ、頭痛、めまい、嚥下困難、悪心、嘔吐、胸部及び腹部の痛み又は痙れん、脱力、動悸、不整呼吸、瞳孔収縮(光に対する反応性あり)、体温異常、暗色尿。重症時には肺浮腫、尿及び便の失禁(CERI・NITE有害性評価書 No.63 (2004))などの全身症状に加え、メトヘモグロビン増加の報告(DFGOT1994)があり、区分1(血液系、全身毒性)とした。

吸引性呼吸器有害性

  • データなし

12.環境影響情報

水生環境急性有害性

  • 甲殻類(オオミジンコ)での48時間LC50 = 80μg/L(環境省リスク評価第1巻, 2002)であることから、区分1とした。

水生環境慢性有害性

  • 急速分解性があり(BODによる分解度:85%(既存化学物質安全性点検データ))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=0.9(PHYSPROP-Database2005))ことから、区分外とした。

オゾン層への有害性

  • 当該物質はモントリオール議定書の付属書に列記されていない。(GHS分類:分類できない)

13.廃棄上の注意

残余廃棄物

  • 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低下させること。
  • 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
  • 都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに産業廃棄物管理表(マニフェスト)を交付して委託処理する。
  • 廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。

汚染容器及び包装

  • 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
  • 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意

国際規制
海上規制情報
  • IMOの規定に従う。

UN No.

  • 1547

Proper Shipping Name

  • ANILINE

Class

  • 6.1

SubRisk

  • -

Packing Group

Marine Pollutant

  • YES
航空規制情報
  • ICAO/IATAの規定に従う。

UN No.

  • 1547

Proper Shipping Name

  • Aniline

Class

  • 6.1

SubRisk

  • -

Packing Group

国内規制
陸上規制情報
  • 消防法・毒劇法の規定に従う。
海上規制情報
  • 船舶安全法の規定に従う。

国連番号

  • 1547

品名

  • アニリン

クラス

  • 6.1

副次リスク

  • -

容器等級

海洋汚染物質

  • 該当
航空規制情報
  • 航空法の規定に従う。

国連番号

  • 1547

品名

  • アニリン

クラス

  • 6.1

副次リスク

  • -

等級

特別の安全対策

  • 危険物は当該危険物が転落し、又は危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。
  • 危険物又は危険物を収納した容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。
  • 危険物の運搬中、危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関係機関に通報すること。
  • 容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
  • 他の危険物のそばに積載しない。
  • 食料品や飼料と一緒に輸送してはならない。
  • 直射日光を避ける
  • 重量物を上積みしない
  • 移送時にイエローカードの保持が必要。

緊急時応急措置指針番号:153


15.適用法令

法令情報

化審法

  • 第2種監視化学物質(法第2条第5項)(政令番号:2監-1068)

労働基準法

  • 非該当

労働安全衛生法

  • 名称等を通知すべき有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)(政令番号 第19号)

化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)

  • 第1種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1条別表第1)(政令番号 第18号)

毒劇物取締法

  • 劇物(指定令第2条第2の3号)

消防法

  • 第4類引火性液体、第三石油類非水溶性液体(法第2条第7項危険物別表第1・第4類)

大気汚染防止法

  • 有害大気汚染物質(中環審第9次答申の11)

海洋汚染防止法

  • 有害液体物質Y類物質(施行令別表第1)

水質汚濁防止法

  • 生活環境項目(施行令第3条第1項)

悪臭防止法

  • 非該当

道路法

  • 車両の水底トンネル通行制限(施行令第19条の13)

船舶安全法

  • 毒物類・毒物(危規則第2・3条危険物告示別表第1)

航空法

  • 毒物類・毒物(施行規則第194条危険物告示別表第1)

麻薬向精神薬取締法

  • 非該当

16.その他の情報

参考文献

各データごとに記載。

 →

その他参考文献

ICSCより転記

 

国際化学物質安全性カード

 

アニリン ICSC番号:0011
アニリン
ANILINE
Benzeneamine
Aminobenzene
Phenylamine
C6H7N / C6H5NH2
分子量:93.1
CAS登録番号:62-53-3
RTECS番号:BW6650000
ICSC番号:0011
国連番号:1547
EC番号:612-008-00-7
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 可燃性。火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止酸化剤との接触禁止
粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 70℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。
70℃以上では、密閉系および換気。
火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける

吸入 紫色(チアノ-ゼ)の唇や爪、紫色(チアノ-ゼ)の皮膚、頭痛、めまい、息苦しさ、痙攣、頻脈、嘔吐、脱力感、意識喪失。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
発赤。
他の症状については「吸入」参照。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤、痛み。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせる(意識がある場合のみ!)。医療機関に連絡する。「注」参照。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・漏れた液を密閉式容器に集める。
・残留液を砂または不活性吸収物質に吸収させて安全な場所に移す。
この物質を環境中に放出してはならない
・自給式呼吸器付化学保護衣。

・強酸化剤、強酸、食品や飼料から離しておく。
・密封。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T, N
 R : 23/24/25-40-41-43-48/23/24/25-68-50
 S : 1/2-26-27-36/37/39-45-63-61
・国連危険物分類(UN Haz Class):6.1
・国連包装等級(UN Pack Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0011 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

アニリン ICSC番号:0011











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の油状液体。空気や光に暴露すると茶色になる。

物理的危険性:


化学的危険性:
190℃以上で加熱すると分解し、有毒で腐食性のフューム(アンモニア、窒素酸化物)、引火性の蒸気を生じる。弱塩基である。強酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。強酸と激しく反応する。銅、銅合金を侵す。

許容濃度:
TLV:2 ppm(TWA); (皮膚);A3(動物実験では発癌性が確認されているが人との関連は不明な物質); BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2004)
(訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)

MAK:2 ppm, 7.7 mg/m3; 皮膚吸収(H); ピーク暴露限度カエゴリー:II(2); 発癌性カテゴリー:3B; 妊娠中のリスクグループ:D (DFG 2004)
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取。蒸気としても経皮吸収される。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてややゆっくりと有害濃度に達する。しかし、噴霧もしくは拡散すると、はるかに速く有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
眼 皮膚を刺激する。血液に影響を与え、メトヘモグロビンを生じることがある。高濃度の場合、死に至ることがある。医学的な経過観察が必要である。これらの影響は遅れて現われることがある。「注」参照。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の接触により、皮膚が感作されることがある。血液に影響を与え、メトヘモグロビンを生じることがある。

物理的性質
・沸点:184℃
・融点:-6℃
・比重(水=1):1.02
・水への溶解度:3.4 g/100 ml(20℃)
・蒸気圧:40 Pa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.2
・引火点:70℃(C.C.)
・発火温度:615℃
・爆発限界:1.2~11 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.94
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。

・アルコール飲料の使用により有害作用が増大する。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である。指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)-62
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)2;R(反応危険性)0;
付加情報


ICSC番号:0011
更新日:2001.03
アニリン
© IPCS, CEC, 1993