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アセトアルデヒド

製品安全データシート

アセトアルデヒド

作成日 2014年4月9日

改訂日 2014年4月9日

1.化学物質等及び会社情報

化学物質等の名称 :アセトアルデヒド、(Acetaldehyde)

アセトアルデヒド 

炎健康有害性感嘆符

製品コード      :0000000

会社名        :猫でもできるケミカル株式会社
住所             :вулиця Фрунзе1000,Бахчисарай, Крим, Україна
電話番号          :999-1234-5678
緊急時の電話番号    :999-1234-5678
FAX番号           :999-1234-5678
メールアドレス       :office_mbm@kikenbutu.ve

推奨用途及び使用上の制限
酢酸、過酢酸、無水酢酸、酢酸エチル、ラクトニトリル、ポリアセトアルデヒド、ペンタエリスリトール、エチルアルコール、アクロレイン、パラアルデヒド等の製造原料、魚の防腐剤、防カビ剤、写真現像用、燃料配合剤、溶剤(硫黄、ヨウ化リンなど)、還元剤、医療用、香料、食品用フレーバー等

 


2.危険有害性の要約

GHS分類
物理化学的危険性 火薬類 分類対象外
  可燃性・引火性ガス 分類対象外
  可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
  高圧ガス 分類対象外
引火性液体 区分1
  可燃性固体 分類対象外
  自己反応性化学品 分類対象外
  自然発火性液体 区分外
  自然発火性固体 分類対象外
  自己発熱性化学品 区分外
  水反応可燃性物質 分類対象外
  酸化性液体 分類対象外
  酸化性固体 分類対象外
  有機過酸化物 分類対象外
  金属腐食性物質 分類できない
健康に対する有害性 急性毒性(経口) 区分4
  急性毒性(経皮) 区分外
  急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
  急性毒性(吸入:蒸気) 区分4
  急性毒性(吸入:粉じん) 区分外
  急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない
  皮膚腐食性・刺激性 区分外
  眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分2A
  呼吸器感作性 分類できない
  皮膚感作性 区分1
  生殖細胞変異原性 区分2
  発がん性 区分2
  生殖毒性 区分2
  特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) 区分1(呼吸器系、中枢神経系)
    区分3(麻酔作用)
  特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) 区分1(上気道)
  吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境に対する有害性 水生環境急性有害性 区分2
  水生環境慢性有害性 区分外
分類実施日
  • 急性毒性:H22.2.19、政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版)を使用
  • 慢性毒性:H18.3.31、GHS分類マニュアル(H18.2.10)を使用

 

注意喚起語
  • 危険

 

危険有害性情報
  • 極めて引火性の高い液体および蒸気
  • 飲み込むと有害(経口)
  • 吸入すると有害(蒸気)
  • 皮膚に接触すると有害の恐れ(経皮)
  • 強い眼刺激
  • アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
  • 遺伝性疾患のおそれの疑い
  • 発がんのおそれの疑い
  • 生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い
  • 呼吸器系、中枢神経系の障害
  • 眠気やめまいのおそれ
  • 長期にわたる、または、反復ばく露により上気道の障害
  • 水生生物に毒性

 

注意書き

【安全対策】

  • 熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。-禁煙。
  • 容器を密閉しておくこと。
  • 静電気的に敏感な物質を積みなおす場合、容器を接地すること、アースをとること。
  • 防爆型の電気機器、換気装置、照明機器等を使用すること。
  • 火花を発生させない工具を使用すること。
  • 静電気放電に対する予防措置を講ずること。
  • 適切な保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。
  • この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
  • 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
  • 屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。
  • 使用前に取扱説明書を入手すること。
  • すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
  • 適切な個人用保護具を使用すること。
  • ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
  • 環境への放出を避けること。

【応急措置】

  • 皮膚または髪に付着した場合、直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。
  • 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。
  • 火災の場合には適切な消火方法をとること。
  • 飲み込んだ場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。
  • 飲み込んだ場合、口をすすぐこと。
  • 吸入した場合、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
  • 吸入した場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。
  • 眼に入った場合、水で15分以上注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
  • 眼に入った場合、眼の刺激が続く場合は、医師の診断、手当てを受けること。
  • 皮膚刺激または発疹が生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。
  • 汚染された衣類を再使用す場合には洗濯をすること。
  • ばく露またはばく露の懸念がある場合、医師の診断、手当てを受けること。
  • ばく露した場合、医師に連絡すること。
  • 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。

【保管】

  • 換気の良い冷暗所(2~10℃)に保管すること。
  • 施錠して保管すること。
  • 容器は密閉しておくこと。

【廃棄】

  • 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。

3.組成及び成分情報

公表化学物質

化学名又は一般名:アセトアルデヒド (acetaldehyde)

別名: アセチルアルデヒド、(Acetylaldehyde)、エタナール、(Ethanal)

化学式: C2H4O

分子量: 44.05

化学特性(化学式又は構造式): 構造式は上図を参照すること

CAS番号: 75-07-0

官報公示整理番号(化審法・安衛法): (2)-485

分類に寄与する不純物及び安定化添加物: データなし

濃度又は濃度範囲: 100%


4.応急措置

吸入した場合

  • ただちに新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
  • 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。

皮膚に付着した場合

  • 皮膚を速やかに洗浄すること。
  • 脱いだ衣類を再使用する前に洗濯し汚染除去すること。
  • 気分が悪い時は、医師を呼ぶこと。

眼に入った場合

  • 水で数分間注意深く洗うこと。
  • コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
  • 眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。

飲み込んだ場合

  • 口をすすぐこと。
  • ただちに医師の診断、手当てを受けること。

予想される急性症状及び遅発性症状

  • 吸入:咳
  • 皮膚:発赤、痛み
  • 眼:発赤、痛み
  • 経口摂取 : 下痢、めまい、吐き気、嘔吐。

最も重要な兆候及び症状

  • 中枢神経系に影響を与えることがある。気道に影響を与え、組織障害を生じることがある。

応急措置をする者の保護

  • 被災者を救助する場合は、送気マスク又は空気呼吸器を着用する。

医師に対する特別注意事項

  • 肺水腫の症状は2時間以上経過するまで現れない場合が多く、安静を保たなければ悪化する。
  • 暴露の程度によっては、定期検診が必要である。

5.火災時の措置

消火剤

  • 二酸化炭素、粉末消火剤、水噴霧、耐アルコール性泡消火剤、ハロゲン化物

使ってはならない消火剤

  • 棒状注水(本品があふれ出て火災拡大の危険性がある)

特有の危険有害性

  • 極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。
  • 蒸気は空気よりも重く地面あるいは床に沿って移動することがあり、屋内、屋外、下水溝などで遠距離引火する場合がある。
  • 火災によって刺激性、毒性のガスを発生するおそれがある。
  • 加熱により容器が爆発するおそれがある。

特有の消火方法

  • 水噴霧によって逆に火災が広がるおそれがある場合には、上記に示す消火剤のうち、水噴霧以外の適切な消火剤を利用すること。
  • 火災発生場所周辺に関係者以外の立ち入りを禁止する。
  • 危険でなければ火災区域から容器を移動する。
  • 移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。
  • 消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。

消火を行う者の保護

  • 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。

6.漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置

  • 漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。
  • 直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
  • 関係者以外の立入りを禁止する。
  • 作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。
  • 漏洩しても火災が発生していない場合、密閉性の高い、不浸透性の保護衣を着用する。
  • 風上に留まる。
  • 低地から離れる。
  • 密閉された場所に立入る前に換気する。

環境に対する注意事項

  • 河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
  • 海上で薬剤を使用する場合は国土交通省の規定に適合すること。

回収、中和

  • 乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。
  • 回収後は廃棄処分とする。
  • 大量の場合、盛土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いて回収する。

封じ込め及び浄化の方法・機材

  • 危険でなければ漏れを止める。
  • 漏出物を取扱うとき用いる全ての設備は接地する。

二次災害の防止策

  • すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
  • 排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。

7.取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策

  • 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。

局所排気・全体換気

  • 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行なう。

安全取扱い注意事項

  • 周辺での高温物、スパーク、火気の使用を禁止する。
  • 容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、又は引きずるなどの取扱いをしてはならない。
  • 接触、吸入又は飲み込んではならない。
  • 眼との接触を避ける。
  • 屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
  • この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。

接触回避

  • 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管

技術的対策

  • 保管場所は壁、柱、床を耐火構造とし、かつ、はりを不燃材料で作ること。
  • 保管場所は屋根を不燃材料で作るとともに、金属板その他の軽量な不燃材料でふき、かつ天井を設けないこと。
  • 保管場所の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造とすること。
  • 保管場所の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適切な傾斜をつけ、かつ、適切なためますを設けること。
  • 保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。
  • 保管場所で使用する電気器具類は防爆構造とし、器具類は設置する。

保管条件

  • 熱、火花、裸火のような着火源から離して保管すること。-禁煙。
  • 容器を密閉して換気の良いところで貯蔵すること。
  • 冷所、換気の良い場所で貯蔵すること。
  • 保管容器には不活性ガスを封入すること。
  • 容器は直射日光や火気を避けること。
  • 施錠して貯蔵すること。

混触危険物質

  • 「10.安定性及び反応性」を参照。

容器包装材料

  • 消防法及び国連輸送法規で規定されている容器を使用する。
    (貯蔵タンク、容器は鋼製とし、銅及びその合金、銀をしないこと)

8.ばく露防止及び保護措置

管理濃度

  • 設定されていない。

許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標)

  • 日本産業衛生学会(2010年版) 50ppm 90mg/m3
  • ACGIH(2010年版) TLV-TWA 25ppm 45mg/m3
  • TLV-STEL(2009年版) 25ppm

設備対策

  • 製造業者が指定するその他の防爆の電気、換気、照明機器を使用すること。
  • 静電気放電に対する予防措置を講ずること。
  • この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
  • ミスト、蒸気が発生する場合は換気装置を設置する。

保護具

  • 呼吸器の保護具: 適切な呼吸器保護具を着用すること。
  • 手の保護具: 適切な保護手袋を着用すること。
  • 眼の保護具: 保護眼鏡(普通眼鏡型、側板付き普通眼鏡型、ゴーグル型)
  • 皮膚及び身体の保護具: 適切な顔面用の保護具を着用すること。

衛生対策

  • この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。

9.物理的及び化学的性質

物理的状態、形状、色など

  • 無色透明液体

臭い

  • 刺激臭

pH

  • データなし

融点・凝固点

  • -123℃(ICSC2003)

沸点、初留点及び沸騰範囲

  • 20.2℃(ICSC2004)

引火点

  • -38℃(密閉式)(ICSC2003)

自然発火温度

  • 175℃(NFPA2001)

燃焼性(固体、ガス)

  • データ無し

爆発範囲

  • 下限 4.0vol%、上限 60vol%(HSDB2005)

蒸気圧

  • 101kPa(20℃)(ICSC2003)

蒸気密度(空気 = 1)

  • 1.52(Ulmann's工業化学百科事典2003)

比重(密度)

  • 0.778 (20℃/4℃)(Instant EPA's Air Toxics)

溶解度

  • 1kg/L(水)(25℃)(HSDB2005)

オクタノール/水分配係数

  • log Pow = -0.34(PHYSPROP Database2005)

分解温度

  • データなし

蒸発速度(酢酸ブチル = 1)

  • データなし

粘度

  • 0.22mPa/s(20℃)(Lange2005)

10.安定性及び反応性

安定性

  • 法規制に従った保管及び取り扱いにおいては安定である。
  • 空気中で徐々に自己重合することがある為、冷蔵保管(2~10℃)が必要である。
  • 光の曝露量により変質が認められる。
  • 微量の金属や酸との接触により激しく重合反応を起こす。

危険有害反応可能性

  • 光や空気の影響下で爆発性過酸化物を生成することがある。
  • 痕跡量の金属(鉄)が存在すると、酸、アルカリ性水酸化物の影響下で重合することがあり、火災または爆発の危険を伴う。
  • 強力な還元剤で、酸化剤、強酸、ハロゲン、アミンと激しく反応し、火災 や爆発の危険をもたらす。

避けるべき条件

  • 高温、火花、スパーク、日光、空気

混触危険物質

  • 酸化剤、強酸、ハロゲン、アミン
  • 痕跡量の金属(鉄)(酸、アルカリ性水酸化物の影響下)

危険有害な分解生成物

  • 爆発性過酸化物

11.有害性情報

急性毒性

  • 経口 ラット  LD50 600、1930mg/kg (EHC167 1995)に基づき、飲み込むと有害(区分4)とした。
  • 経皮 ウサギ  LD50 3540mg/kg (HSDB2005)に基づき、皮膚に接触すると有害(区分5、国連GHS分類)とした。(分類JISでは区分外)
  • 吸入(蒸気) ラット  LD50 13300mg/kg (EHC167 1995)に基づき、吸入すると有害(区分4)とした。
    (なお飽和蒸気濃度は990,000 ppmであり、LC50値は飽和蒸気濃度の90%より低い濃度であるため、「ミストがほとんど混在しない蒸気」としてガスの基準値を用いた。)
  • 吸入(ミスト) データ無し

皮膚腐食性・刺激性

  • ウサギの皮膚に適用して軽度の刺激性(mild irritation)との報告(ACGIH2001)、別のウサギを用いた試験(OECD TG 404: GLP準拠)で刺激性なし(not irritating)との結果(IUCLID2000)に基づき、分類JISの区分外(国連分類基準の区分3または区分外)とした。

眼に対する重篤な損傷・眼刺激性

  • ウサギの眼に適用した試験で重度の刺激性との報告(ACGIH2001) 、およびEU分類がR36/37であること(EU-Annex 1(access on May 2009))から区分2Aとした。


呼吸器感作性又は皮膚感作性

  • 呼吸器感作性:データなし
    皮膚感作性:モルモットを用いた皮膚感作性試験(CCET:modified cumulative contact enhancement test)において接触アレギー物質と結論されているが(PATTY2001)、国際的に認められるテストガイドラインに準拠した試験方法ではない。一方ヒトに対する2件のパッチテストでそれぞれ2人および3人に陽性反応が見出され、試験の結果として感作性あり(sensitizing)と報告され(IUCLID2000)、またFrosch接触アレルゲンリスト(FROSCH, TEXTBOOK OF CONTACT DERMATITIS)に収載されているため区分1とした。

生殖細胞変異原性

  • 腹腔内投与したマウスあるいはラットの骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)での陽性結果(CERI・NITE有害性評価書 No.61 (2004))に基づき、区分2とした。なお、腹腔内投与したマウスの精子細胞を用いた小核試験(生殖細胞in vivo変異原性試験)で陰性、極めて高用量の経羊膜投与したラットの胚細胞を用いた染色体異常試験では陽性結果(CERI・NITE有害性評価書 No.61 (2004))が報告されている。また、腹腔内投与したマウスあるいはチャイニーズハムスターの骨髄細胞を用いた姉妹染色分体交換試験(体細胞in vivo遺伝毒性試験)、さらにin vitroでは哺乳類培養細胞を用いた染色体異常試験や小核試験で、いずれも陽性結果が報告されている(CERI・NITE有害性評価書 No.61 (2004))。

発がん性

  • IARCによる発がん性評価でグループ2Bに分類されている(IARC71 1999)ことから区分2とした。 なお、ラット雌雄各105匹から成るグループに最長28ケ月間、吸入投与した発がん性試験において、高用量(2700 ppm以上)で鼻腔癌の発生頻度の増加が報告されている(IARC36 1985)。また、雌雄のハムスターに52週間吸入投与により2500-1650 ppmで気道の腫瘍(喉頭癌と鼻腔癌)の発生が報告されている(IARC36 1985)。

生殖毒性

  • ラットの妊娠10、11及び/又は12日目に腹腔内投与により、親動物に影響がない用量で吸収胚の増加、合指、水頭、外脳、白内障などの奇形の発生頻度の増加(CERI・NITE有害性評価書 No.61 (2004))が見られ、マウスでも器官形成期に腹腔内投与により外脳、多肢、外反足などの奇形が報告されている(CERI・NITE有害性評価書 No.61 (2004))。一方、生殖毒性については、用量依存性が認められるものの母動物に対する毒性が適切に評価されておらず、ばく露も一般環境で起きる経路ではなく腹腔内投与のように注射等のため、現状では生殖・発生毒性について適切な報告がないとの見解が述べられている(環境省リスク評価 第1巻 (2002))。したがって、区分1Bとするには証拠としての確からしさに疑義があり、区分2とした。

特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)

  • ヒトで「アセトアルデヒドの偶発的なばく露により、頭痛、昏睡、目、皮膚、呼吸器、喉の刺激、気管支炎、肺水腫、運動麻痺、死亡がみられている。」(CERI・NITE有害性評価書 No.61 (2004))、「全身的には麻酔作用及び意識混濁、気管支炎、肺浮腫等を起こす」(環境省リスク評価 第1巻 (2002))、さらに蒸気の吸入または経皮ばく露後の症状として、呼吸器系の症状の他に中枢神経系の抑制、高濃度では死に至る可能性のある麻痺が記載されている(PATTY2001)。以上の知見に基づき、区分1(呼吸器系、中枢神経系)、区分3(麻酔作用)とした。 なおEU分類ではR37(気道刺激性)が付されている(EU-Annex 1(access on May 2009))。

特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)

  • ラットの吸入試験により、4週間ばく露(蒸気)では低用量720 mg/m3(90日補正:0.222 mg/L)以上の群で鼻粘膜変性(CERI・NITE有害性評価書 No.61 (2004))、5週間ばく露では437 mg/m3(90日補正:0.168 mg/L)で嗅上皮過形成と鼻粘膜炎症(CERI・NITE有害性評価書 No.61 (2004))、52週ばく露では全用量群(1.365~5.460 mg/L)で嗅上皮の変性と気道上皮による再生(IRIS1998)、さらにハムスターの90日吸入ばく露では0.435 mg/L以上で気管の重層上皮の変化(IRIS1998)がそれぞれ報告され、そして高用量における早期死亡の原因は過剰量の角質と滲出物による鼻腔の閉塞であると記述されている(IRIS1998)。以上より、区分1(上気道)とした。なお、ヒトへの影響の記述として、肺浮腫、気管支炎、麻酔作用(ACGIH2001)、(CaPSAR2000)があるが、何れも単回ばく露としての影響の記述しかない。

吸引性呼吸器有害性

  • 動粘性率は0.314mm2/S(15℃)であるが、沸点が20.2℃(ICSC2004)であるため、40℃での動粘性率は存在せず、分類が出来ない。又、データも無い為、分類できないとした。

12.環境影響情報

水生環境急性有害性

魚類(ブルーギル)での96時間LC50 = 2.1mg/L(NITE初期リスク評価書, 2008)であることから、区分2とした。

水生環境慢性有害性

急速分解性があり(BODによる分解度:80%(既存化学物質安全性点検データ))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=-0.34(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分外とした。


13.廃棄上の注意

残余廃棄物

  • 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
  • 都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに産業廃棄物管理表(マニフェスト)を交付して委託処理する。
  • 廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。

汚染容器及び包装

  • 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
  • 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意

国際規制
海上規制情報
  • IMOの規定に従う。

UN No.

  • 1089

Proper Shipping Name

  • ACETALDEHYDE

Class

  • 3

Packing Group

  • I

Marine Pollutant

  • Not applicable
航空規制情報
  • ICAO/IATAの規定に従う。

UN No.

  • 1089

Proper Shipping Name

  • Acetaldehyde

Class

  • 3

Packing Group

  • I
国内規制
陸上規制情報
  • 消防法の規定に従う。
海上規制情報
  • 船舶安全法の規定に従う。

国連番号

  • 1089

品名

  • アセトアルデヒド

クラス

  • 3

容器等級

  • I

海洋汚染物質

  • 非該当
航空規制情報
  • 航空法の規定に従う。

国連番号

  • 1089

品名

  • アセトアルデヒド

クラス

  • 3

等級

  • I

特別の安全対策

  • 危険物は当該危険物が転落し、又は危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。
  • 危険物又は危険物を収納した容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。
  • 危険物の運搬中、危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関係機関に通報すること。
  • 食料品や飼料と一緒に輸送してはならない。
  • 移送時にイエローカードの保持が必要。

15.適用法令

法令情報

化審法

  • 第2種監視化学物質(法第2条第5項)(政令番号:2監-1031)

労働安全衛生法

  • 名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)(政令番号:9-14)
  • 危険物・引火性の物(施行令別表第1第4号)
  • 変異原性が認められた既存化学物質(法第57条の5、労働基準局長通達)(政令番号:5)

化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)

  • 第1種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1条別表第1)(政令番号:1-12)

消防法

  • 第4類引火性液体、特殊引火物(法第2条第7項危険物別表第1・第4類)

船舶安全法

  • 引火性液体類(危規則第3条危険物告示別表第1)

航空法

  • 引火性液体(施行規則第194条危険物告示別表第1)

16.その他の情報

参考文献

各データごとに記載。

 →  

その他参考文献

ICSCより転記

国際化学物質安全性カード

アセトアルデヒド ICSC番号:0009

アセトアルデヒド
ACETALDEHYDE
Acetic aldehyde
Ethanal
Ethyl aldehyde
C2H4O / CH3CHO
分子量:44.1
CAS登録番号:75-07-0
RTECS番号:AB1925000
ICSC番号:0009
国連番号:1089
EC番号:605-003-00-6
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性がきわめて高い。
裸火禁止、火花禁止、禁煙高温面との接触禁止
粉末消火薬剤、水溶性液体用泡消火薬剤、大量の水、二酸化炭素。
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。充填、取り出し、取扱い時に圧縮空気を使用してはならない。防爆用工具を使用する。
火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける! 

吸入 咳。
換気。局所排気または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤、痛み。
保護手袋。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤、痛み。
安全ゴーグル、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 下痢、めまい、吐き気、嘔吐。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。多量の水を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・すべての発火源を取り除く。
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
おがくず他可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・細かな噴霧水を用いて蒸気を除去する。
この物質を環境中に放出してはならない
・(個人用保護具:有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク)

・耐火設備(条件)。
・混触危険物質から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・冷却。
・暗所に保管。
・安定化した状態でのみ貯蔵。

・破損しない包装;破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・EU分類
 記号 : F+, Xn
 R : 12-36/37-40
 S : 2-16-33-36/37
・国連危険物分類(UN Hazard Class):3
・国連包装等級(UN Packing Group):I

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0009 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

アセトアルデヒド ICSC番号:0009











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、気体または無色の液体

物理的危険性:
この物質の蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある;遠距離引火の可能性がある。

化学的危険性:
空気と接触すると爆発性過酸化物を生成することがある。痕跡量の金属(鉄)が存在すると、酸、アルカリ性水酸化物の影響下で重合することがあり、火災または爆発の危険を伴う。強力な還元剤で、酸化剤、強酸、ハロゲン、アミンと激しく反応し、火災 や爆発の危険をもたらす。

許容濃度:
TLV:25 ppm(天井値) A3(動物実験では発癌性が確認されているが、人との関連は不明な物質)(ACGIH 2004)

MAK:50 ppm, 91 mg/m3; ピーク暴露限度カテゴリー:I(1); 発癌性カテゴリー:3B; 妊娠中のリスクグループ:D (DFG 2004)
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を軽度に刺激する。中枢神経系に影響を与えることがある。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を起こすことがある。 気道に影響を与え、組織障害を生じることがある。人で発がん性を示す可能性がある。

物理的性質
・沸点:20.2℃
・融点:-123℃
・比重(水=1):0.78
・水への溶解性:混和する
・蒸気圧:101 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.5
・引火点:38℃(C.C.)
・発火温度:185℃
・爆発限界:4~60 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.63
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。

・作業時のどの時点でも、許容濃度(天井値)を超えてはならない。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する。
・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)-30S1089
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)2;F(燃焼危険性)4;R(反応危険性)2;
付加情報


ICSC番号:0009
更新日:2003.11
アセトアルデヒド
© IPCS, CEC, 1993