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ベンゼン

製品安全データシート

ベンゼン

作成日 2014年4月14日

改訂日 2014年4月14日

1.化学物質等及び会社情報

化学物質等の名称 :ベンゼン (Benzene)

ベンゼン 

炎健康有害性感嘆符水生環境急性有害性

製品コード      :0000000

会社名        :猫でもできるケミカル株式会社
住所             :вулиця Фрунзе1000,Бахчисарай, Крим, Україна
電話番号          :999-1234-5678
緊急時の電話番号    :999-1234-5678
FAX番号           :999-1234-5678
メールアドレス       :office_mbm@kikenbutu.ve

推奨用途及び使用上の制限
本物質の主な用途は、純ベンゼンでは合成原料として染料、合成ゴム、合成洗剤、有機顔料、有機ゴム薬品、医薬品、香料、合成繊維(ナイロン)、合成樹脂(ポリスチレン、フェノール、ポリエステル)、食品(コハク酸、ズルチン)、農薬(2,4-D、クロルピクリンなど)、可塑剤、写真薬品、爆薬(ピクリン酸)、防虫剤(パラジクロロベンゼン)、防腐剤(PCP)、絶縁油(PCD)、熱媒、溶剤級ベンゼンでは塗料、農薬、医薬品など一般溶剤、油脂、抽出剤、石油精製など、その他アルコール変性用である

 


2.危険有害性の要約

GHS分類
物理化学的危険性 火薬類 分類対象外
  可燃性・引火性ガス 分類対象外
  可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
  高圧ガス 分類対象外
引火性液体 区分2
  可燃性固体 分類対象外
  自己反応性化学品 分類対象外
  自然発火性液体 区分外
  自然発火性固体 分類対象外
  自己発熱性化学品 分類できない
  水反応可燃性物質 分類対象外
  酸化性液体 分類対象外
  酸化性固体 分類対象外
  有機過酸化物 分類対象外
  金属腐食性物質 区分外
健康に対する有害性 急性毒性(経口) 区分4
  急性毒性(経皮) 区分外
  急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
  急性毒性(吸入:蒸気) 区分外
  急性毒性(吸入:粉じん) 分類対象外
  急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない
  皮膚腐食性・刺激性 区分2
  眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分2A
  呼吸器感作性 分類できない
  皮膚感作性 分類できない
  生殖細胞変異原性 区分2
  発がん性 区分1A
  生殖毒性 区分2
  特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) 区分1(呼吸器)
    区分3(麻酔作用)
  特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) 区分1(中枢神経系、造血系)
  吸引性呼吸器有害性 区分1
環境に対する有害性 水生環境急性有害性 区分2
  水生環境慢性有害性 区分2

 

注意喚起語
  • 危険

 

危険有害性情報
  • 引火性の高い液体および蒸気
  • 飲み込むと有害(経口)
  • 吸入すると有害(蒸気)
  • 皮膚刺激(経皮)
  • 強い眼刺激
  • 遺伝性疾患のおそれの疑い
  • 発がんのおそれの疑い
  • 生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い
  • 呼吸器系、中枢神経系の障害
  • 眠気やめまいのおそれ
  • 長期にわたる、または、反復ばく露により中枢神経系、末梢神経系、血液系の障害
  • 長期にわたる、または、反復ばく露により肝臓、腎臓、副腎の障害の恐れ
  • 水生生物に非常に強い毒性
  • 長期的影響により水性生物に非常に強い毒性

 

注意書き

【安全対策】

  • 熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。-禁煙。
  • 容器を密閉しておくこと。
  • 静電気的に敏感な物質を積みなおす場合、容器を接地すること、アースをとること。
  • 防爆型の電気機器、換気装置、照明機器等を使用すること。
  • 火花を発生させない工具を使用すること。
  • 静電気放電に対する予防措置を講ずること。
  • 適切な保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。
  • この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
  • 屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。
  • 使用前に取扱説明書を入手すること。
  • すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
  • 適切な個人用保護具を使用すること。
  • ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
  • 環境への放出を避けること。

【応急措置】

  • 皮膚または髪に付着した場合、直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。
  • 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。
  • 火災の場合には適切な消火方法をとること。
  • 飲み込んだ場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。
  • 飲み込んだ場合、口をすすぐこと。
  • 吸入した場合、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
  • 吸入した場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。
  • 眼に入った場合、水で15分以上注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
  • 眼に入った場合、眼の刺激が続く場合は、医師の診断、手当てを受けること。
  • 皮膚刺激または発疹が生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。
  • 汚染された衣類を再使用す場合には洗濯をすること。
  • ばく露またはばく露の懸念がある場合、医師の診断、手当てを受けること。
  • ばく露した場合、医師に連絡すること。
  • 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。

【保管】

  • 換気の良い冷暗所に保管すること。
  • 施錠して保管すること。
  • 容器は密閉しておくこと。

【廃棄】

  • 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。

3.組成及び成分情報

公表化学物質

化学名又は一般名:ベンゼン (Benzene)

別名: フェニルハイドライド (Phenyl hydride)、ベンゾール (Benzol)

化学式: C6H6

分子量: 112.56

化学特性(化学式又は構造式): 構造式は上図を参照すること

CAS番号: 71-43-2

官報公示整理番号(化審法・安衛法): (3)-1

分類に寄与する不純物及び安定化添加物: 情報無し

濃度又は濃度範囲: 100%


4.応急措置

吸入した場合

  • ただちに新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
  • 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。

皮膚に付着した場合

  • 汚染された衣類は脱ぐこと。
  • 皮膚を速やかに洗浄すること。
  • 脱いだ衣類を再使用する前に洗濯し汚染除去すること。
  • 気分が悪い時は、医師を呼ぶこと。

眼に入った場合

  • 水で数分間注意深く洗うこと。
  • コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
  • 眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。

飲み込んだ場合

  • 口をすすぐこと。
  • ただちに医師の診断、手当てを受けること。

予想される急性症状及び遅発性症状

  • 吸入:嗜眠、頭痛、嘔吐、意識喪失
  • 皮膚:皮膚の乾燥、発赤
  • 眼:発赤、痛み
  • 経口摂取 : 腹痛、嗜眠、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、意識喪失。

最も重要な兆候及び症状

  • 誤飲したとき、胃粘膜を刺激し嘔吐することがある。本品が揮発性の為に嘔吐物の一部が肺に入り、高熱が出て出血性肺炎を引き起こし致命的となることがある。
  • 頭痛、めまい、嘔吐等の自覚症状、中枢神経系抑制又は再生不良性貧血等の造血器障害白血病。

※ 空気中濃度が1000ppmを超えるような暴露を受けると急性中毒を招く危険があり、20000ppm以上では5~10分で死亡する恐れがある。

応急措置をする者の保護

  • 被災者を救助する場合は、送気マスク又は空気呼吸器を着用する。
  • 体、体の一部を保護する適切な保護具を着用する。

医師に対する特別注意事項

  • 症状は遅れて発現することがあり、過剰に暴露した場合は医学的な経過観察を要する。
  • 必要に応じて防毒マスクを着用する。
  • 暴露の程度によっては、定期検診が必要である。

5.火災時の措置

消火剤

  • 小火災:二酸化炭素、粉末消火剤、水噴霧、水散水、泡消火剤、ハロゲン化物
  • 大火災:水噴霧、水散水、泡消火剤

使ってはならない消火剤

  • 棒状注水(本品があふれ出て火災拡大の危険性がある)

特有の危険有害性

  • 極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。
  • 蒸気は空気よりも重く地面あるいは床に沿って移動することがあり、屋内、屋外、下水溝などで遠距離引火する場合がある。
  • 火災によって刺激性、毒性のガスを発生するおそれがある。
  • 加熱により容器が爆発するおそれがある。

特有の消火方法

  • 水噴霧によって逆に火災が広がるおそれがある場合には、上記に示す消火剤のうち、水噴霧以外の適切な消火剤を利用すること。
  • 火災発生場所周辺に関係者以外の立ち入りを禁止する。
  • 危険でなければ火災区域から容器を移動する。
  • 移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。
  • 消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。

消火を行う者の保護

  • 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。

6.漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置

  • 漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。
  • 直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
  • 関係者以外の立入りを禁止する。
  • 作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。
  • 漏洩しても火災が発生していない場合、密閉性の高い、不浸透性の保護衣を着用する。
  • 風上に留まる。
  • 低地から離れる。
  • 密閉された場所に立入る前に換気する。

環境に対する注意事項

  • 河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
  • 海上で薬剤を使用する場合は国土交通省の規定に適合すること。

回収、中和

  • 乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。
  • 回収後は廃棄処分とする。
  • 大量の場合、盛土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いて回収する。

封じ込め及び浄化の方法・機材

  • 危険でなければ漏れを止める。
  • 漏出物を取扱うとき用いる全ての設備は接地する。

二次災害の防止策

  • すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
  • 排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。

7.取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策

  • 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。

局所排気・全体換気

  • 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行なう。

安全取扱い注意事項

  • 周辺での高温物、スパーク、火気の使用を禁止する。
  • 容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、又は引きずるなどの取扱いをしてはならない。
  • 接触、吸入又は飲み込んではならない。
  • 眼との接触を避ける。
  • 屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
  • この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。

接触回避

  • 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管

技術的対策

  • 保管場所は壁、柱、床を耐火構造とし、かつ、はりを不燃材料で作ること。
  • 保管場所は屋根を不燃材料で作るとともに、金属板その他の軽量な不燃材料でふき、かつ天井を設けないこと。
  • 保管場所の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造とすること。
  • 保管場所の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適切な傾斜をつけ、かつ、適切なためますを設けること。
  • 保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。
  • 保管場所で使用する電気器具類は防爆構造とし、器具類は設置する。

保管条件

  • 熱、火花、裸火のような着火源から離して保管すること。-禁煙。
  • 容器を密閉して換気の良いところで貯蔵すること。
  • 冷所、換気の良い場所で貯蔵すること。
  • 保管容器には不活性ガスを封入すること。
  • 容器は直射日光や火気を避けること。
  • 施錠して貯蔵すること。

混触危険物質

  • 「10.安定性及び反応性」を参照。

容器包装材料

  • ガラス、フッ素ゴム(バイトン、ダイエル)、フッ素樹脂など。

8.ばく露防止及び保護措置

管理濃度

  • 1ppm

許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標)

  • 日本産業衛生学会(2005年版) 1ppm  過剰発がん生涯リスクレベル 10-3
  • ACGIH(2005年版) TLV-TWA 0.5ppm Skin;A1
  • ACGIH(2005年版) TLV-STEL 2.5ppm

設備対策

  • 製造業者が指定するその他の防爆の電気、換気、照明機器を使用すること。
  • 静電気放電に対する予防措置を講ずること。
  • この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
  • 空気中の濃度を暴露限界以下に保つ為に排気用の喚起を行うこと。
  • ミスト、蒸気が発生する場合は換気装置を設置する。

保護具

  • 呼吸器の保護具: 適切な呼吸器保護具を着用すること。
  • 手の保護具: 適切な保護手袋を着用すること。
  • 眼の保護具: 保護眼鏡(普通眼鏡型、側板付き普通眼鏡型、ゴーグル型)
  • 皮膚及び身体の保護具: 適切な顔面用の保護具を着用すること。

衛生対策

  • この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
  • 取扱い後はよく手を洗うこと。

9.物理的及び化学的性質

物理的状態、形状、色など

  • 無色透明液体(ICSC2004)

臭い

  • 特徴的な臭気(ICSC2004)

pH

  • データなし

融点・凝固点

  • 6℃(ICSC2004)

沸点、初留点及び沸騰範囲

  • 80℃(ICSC2004)

引火点

  • -11℃(密閉式)(ICSC2004)

自然発火温度

  • 498℃(ICSC2004)

燃焼性(固体、ガス)

  • 該当しない

爆発範囲

  • 下限 1.2vol%、上限 8.0vol%(ICSC2004)

蒸気圧

  • 10kPa(20℃)(ICSC2004)

蒸気密度(空気 = 1)

  • 2.7(ICSC2003)

比重(密度)

  • 0.8787(15℃/4℃)(Merck2001)

溶解度

  • 0.18g/mL(水)(25℃)(ICSC2004)
  • エタノール、クロロホルム、エーテル、アセトン、酢酸、二硫化炭素、四塩化炭素に可溶。

オクタノール/水分配係数

  • log Pow = 2.13(SRC2005)

分解温度

  • データなし

蒸発速度(酢酸ブチル = 1)

  • データなし

粘度

  • 0.649mPa/s(20℃) 0.5566mPa/s(30℃)(Dean (15th Ed.))

10.安定性及び反応性

安定性

  • 法規制に従った保管及び取り扱いにおいては安定である。
  • 酸化性物質等に触れると反応する危険性がある。

危険有害反応可能性

  • 酸化剤、強酸、ハロゲンと激しく反応し、火災 や爆発の危険をもたらす。

避けるべき条件

  • 高温、火花、スパーク

混触危険物質

  • 酸化剤、強酸、塩基、ハロゲン

危険有害な分解生成物

  • 一酸化炭素、二酸化炭素以外の危険有害な分解生成物の大量発生は考えられない。

11.有害性情報

急性毒性

  • 経口 ラット  LD50 810mg/kg (NICNAS2001)
    経口 ラット  LD50 3000mg/kg (EHC150 1993)
    経口 ラット  LD50 3300mg/kg (EHC150 1993)
    経口 ラット  LD50 4900mg/kg (EHC150 1993)
    に基づき、飲み込むと有害(区分4)とした。
  • 経皮 ラット  LD50 >8200mg/kg (NICNAS2001)
  • 吸入(蒸気) ラット  LD50 44.66mg/l(4時間値) (EHC150 1993)
  • 吸入(ミスト) データ無し

皮膚腐食性・刺激性

  • ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験の結果、皮膚刺激性を有するとの報告がある。(NICNAS2001)
  • ウサギを用いた皮膚累積刺激性試験の結果、皮膚刺激性を有するとの報告がある。(EHC150 1993)
  • 皮膚刺激(区分2)

眼に対する重篤な損傷・眼刺激性

  • ウサギを用いた眼刺激性試験の結果の記述から、ベンゼンは中等度 (moderate) の眼刺激性を示すと考えられる。(NICNAS2001)(EHC150 1993)
  • 強い眼刺激(区分2A)


呼吸器感作性又は皮膚感作性

  • 呼吸器感作性:データなし
    「この液体を飲み込むと、誤嚥により化学性肺炎を起こす危険がある。」との記載がある。炭化水素であり、動粘性率は0.740mm2/s(25℃)(CERI計算値)である。(NIHS)(ICSC)
  • 飲み込み、気道に進入すると生命に危険の恐れがあるとして区分1とした。
  • 皮膚感作性:確定し得る情報無し。

生殖細胞変異原性

  • 経世代変異原性試験で陰性、生殖細胞 in vivo 変異原性試験なし、体細胞 in vivo 変異原性試験で陽性、生殖細胞 in vivo 遺伝毒性試験なし。(NTP-TR289 1986)(EHC150 1993)
  • 遺伝性疾患のおそれの疑い(区分2)

発がん性

  •  IARC(1987) グループ1 ヒトに対して発がん性を示す
    ACGIH(2005) A1 ヒトに対して発がん性が確認された物質
    NTP(2005) K ヒト発がん性があることが知られている物質
    EPA(2000) A ヒト発がん性物質
  • 発がんのおそれ(区分1A)

生殖毒性

  • 母動物毒性が示される用量で胎児毒性がみられるとの報告がある。(NTP-TR289 1986)(ATSDR2005)
  • 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い(区分2)

特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)

  • ヒトでは「皮膚、鼻、口、咽頭への刺激」、「気管炎、喉頭炎、気管支炎、肺での大量出血」の報告がある。(NICNAS2001)
    実験動物では「麻酔状態の際に呼吸障害が観察された」との報告がある。(EHC150 1993)
  • 呼吸器の障害(区分1)
  • 眠気又はめまいのおそれ(区分3)

特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)

  • ヒトについては「骨髄の形成不全、過形成もしくは正常芽細胞をともなう血球減少症、血液毒性、再生不良性貧血による死亡例」(EHC150 1993)、「横断性脊髄炎」(IRIS-TOX2002)、「頻発性頭痛、疲労感、睡眠障害及び記憶障害、白血球、赤血球数の減少及び平均赤血球容積の増加」(NICNAS2001)等の記述が見られる。
    実験動物では「リンパ球、赤血球数の減少及び循環赤血球と好中球の形態異常、脾臓有核細胞、循環赤血球及びリンパ球数の減少、白血球数減少、骨髄細胞充実性の減少、骨髄多能性幹細胞数の減少」 33)、「赤血球、白血球、リンパ球、ヘマトクリット減少、及び平均赤血球容積の増加、大腿骨B、脾臓T,B及び胸腺Tリンパ球の持続的減少」(IRIS-TOX2002)等の記述が見られる。
    実験動物に対する影響は区分 1に相当するガイダンス値の範囲で見られた。
  • 長期又は反復ばく露による中枢神経系、造血系の障害(区分1)

吸引性呼吸器有害性

  • 「この液体を飲み込むと、誤嚥により化学性肺炎を起こす危険がある。」との記載がある。 52)
    炭化水素であり、動粘性率は0.740 mm2/s (25℃) (CERI計算値)である。
  • 飲み込み、気道に侵入すると生命に危険のおそれ(区分1)

12.環境影響情報

水生環境急性有害性

  • 魚類 ニジマス LC50 5.3mg/L/96H(EU-RAR2003)
  • 水生生物に毒性(区分2)

水生環境慢性有害性

  • 魚類 ニジマス LC50 5.3mg/L/96H(EU-RAR2003)
    急性毒性が区分2、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log kow = 2.13 63))、急速分解性がない(BODによる分解度:40% 64))ことから、区分2とした。
  • 長期的影響により水生生物に毒性(区分2)

13.廃棄上の注意

残余廃棄物

  • 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
  • 特別管理産業廃棄物のため、廃棄においては特に「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の特別管理産業廃棄物処理基準に従うこと。
  • 都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに産業廃棄物管理表(マニフェスト)を交付して委託処理する。
  • 廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
  • 本製品を含む廃液及び洗浄排水を直接河川等に排出したり、そのまま埋め立てたり投棄することは避ける。

汚染容器及び包装

  • 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
  • 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
  •  スプレー缶を廃棄する場合は、自治体により廃棄方法が異なるので該当する自治体の規定に従うこと。

14.輸送上の注意

国際規制
海上規制情報
  • IMOの規定に従う。

UN No.

  • 1114

Proper Shipping Name

  • BENZENE

Class

  • 3

Packing Group

Marine Pollutant

  • YES
航空規制情報
  • ICAO/IATAの規定に従う。

UN No.

  • 1114

Proper Shipping Name

  • Benzene

Class

  • 3

Packing Group

国内規制
陸上規制情報
  • 消防法の規定に従う。
海上規制情報
  • 船舶安全法の規定に従う。

国連番号

  • 1114

品名

  • ベンゼン

クラス

  • 3

容器等級

海洋汚染物質

  • 該当
航空規制情報
  • 航空法の規定に従う。

国連番号

  • 1114

品名

  • ベンゼン

クラス

  • 3

等級

特別の安全対策

  • 危険物は当該危険物が転落し、又は危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。
  • 危険物又は危険物を収納した容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。
  • 危険物の運搬中、危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関係機関に通報すること。
  • 食料品や飼料と一緒に輸送してはならない。
  • 移送時にイエローカードの保持が必要。

15.適用法令

法令情報

化審法

  • 優先評価化学物質(法第2条第5項)

労働安全衛生法

  • 作業環境評価基準(法第65条の2第1項)
  • 特定化学物質特別管理物質、特定第2類物質(特定化学物質等障害予防規則第38条3)
  • 特定化学物質第2類物質、特定第2類物質(特定化学物質障害予防規則第2条第1項第2,3号)
  • 名称等を表示すべき危険物及び有害物(法第57条の1、施行令第18条)
  • 名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)(政令番号:531)
  • 危険物・引火性の物(施行令別表第1第4号)

労働基準法

  • 疾病化学物質(法第75条第2項、施行規則第35条別表第1の2第4号1)
  • ガン原性化学物質(法第75条第2項、施行規則第35条別表第1の2第7号)

化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)

  • 第1種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1条別表第1、施行令第4条)

消防法

  • 第4類引火性液体、第一石油類比水溶性液体(法第2条第7項危険物別表第1・第4類)

大気汚染防止法

  • 指定物質(法附則第9項、施行令附則第3項)
  • 特定物質(法第17条第1項、政令第10条)
  • 自主管理指針対象物質(環境庁通知)
  • 揮発性有機化合物(法第2条第4項)(環境省から都道府県への通達)
  • 有害大気汚染物質、優先取組物質(中央環境審議議会第9次答申) 

土壌汚染対策法

  • 特定有害物質(法第2条第1項、施行令第1条)

水質汚濁防止法

  • 有害物質(施行令第2条、排水基準を定める省令第1条)

下水道法

  • 水質基準物質(法第12条の2第2項、施行令第9条の4)

水道法

  • 有害物質(法第4条第2項)、水質基準(平成15省令101)

海洋汚染防止法

  • 危険物(施行令別表第1の4)
  • 有害液体物質(Y類物質)(施行令別表第1)

廃棄物の処理及び清掃に関する法律

  • 特別管理産業廃棄物(法第2条第5項、施行令第2条の4)

特定有害廃棄物輸出入規制法(バーゼル法)

  • 廃棄物の有害成分(法第2条第1項第1号イに規定するモノ)(平成10三省告示1号)

道路法

  • 車両の通行の制限(施行令第19条の13)((独)日本高速道路保有・債務返済機構公示第12号別表第2)

港則法

  • その他の危険物・引火性物質(法第21条第2項、規則第12条、危険物の種類を決める告示別表)

船舶安全法

  • 引火性液体類(危規則第2,3条危険物告示別表第1)

航空法

  • 引火性液体(施行規則第194条危険物告示別表第1)

外国為替及び外国貿易法

  • 輸出貿易管理令別表第1の16の項2
  • 輸入貿易管理令別表第4条第1項第2号輸入承認品目(2の2号承認)
  • 輸出貿易管理令別表第2(輸出の承認)

16.その他の情報

参考文献

各データごとに記載。

 →  

その他参考文献

ICSCより転記

国際化学物質安全性カード

ベンゼン ICSC番号:0015
ベンゼン
BENZENE
Cyclohexatriene
Benzol
C6H6
分子量:78.1
CAS登録番号:71-43-2
RTECS番号:CY1400000
ICSC番号:0015
国連番号:1114
EC番号:601-020-00-8
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性が高い。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
粉末消火薬剤、AFFF(水性膜泡消火薬剤)、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。火災や爆発の危険性がある
「化学的危険性」参照。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。充填、取り出し、取扱い時に圧縮空気を使用してはならない。防爆用工具を使用する。帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。
火災時:容器類に水を噴霧して冷却する。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける

吸入 めまい、嗜眠、頭痛、吐き気、息切れ、痙攣、意識喪失。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり! 皮膚の乾燥、発赤、痛み。
他の症状については「吸入」参照。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、咽頭痛、嘔吐。         
他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。 医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・すべての発火源を取り除く。
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
下水に流してはならない
この物質を環境中に放出してはならない
・(個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣)。

・耐火設備(条件)。
・食品や飼料、酸化剤、ハロゲンから離しておく。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : F, T
 R : 45-46-11-36/38-48/23/24/25--65
 S : 53-45
 Note : E
・国連危険物分類(UN Hazard Class):3
・国連包装等級(UN Packing Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0015 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

ベンゼン ICSC番号:0015











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の液体

物理的危険性:
この物質の蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある。遠距離引火の可能性がある。流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。

化学的危険性:
酸化剤、硝酸、硫酸、ハロゲンと激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。プラスチック、ゴムを侵す。

許容濃度:
TLV:0.5 ppm(TWA);2.5 ppm(STEL);(皮膚) A1(人における発がん性が確認されている物質);BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2004)
(訳注:詳細は ACGIH の TLVsand BEIs を参照)

MAK:皮膚吸収(H); 発癌性カテゴリー:1; 生殖細胞変異原性グループ:3A (DFG 2004)
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を刺激する。この液体を飲み込むと、誤嚥により化学性肺炎を起こす危険がある。中枢神経系に影響を与え、意識が低下することがある。許容濃度をはるかに超えると、意識を喪失することがあり、場合によっては死に至る。

長期または反復暴露の影響:
この液体は皮膚の脱脂を起こす。骨髄、免疫系に影響を与え、血球が減少することがある。人で発がん性を示す。

物理的性質
・沸点:80℃
・融点:6℃
・比重(水=1):0.88
・水への溶解度:0.18 g/100 ml(25℃)
・蒸気圧:10 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.7
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.2
・引火点:-11℃(C.C.)
・発火温度:498℃
・爆発限界:1.2~8.0 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.13
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。

・アルコール飲料の使用により有害作用が増大する。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)-30S1114/30GF1-II
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)2;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)0;
付加情報


ICSC番号:0015
更新日:2003.05
ベンゼン
© IPCS, CEC, 1993