合格の60点以上を取るために必要最低限絞り込んだ学習ポイントと問題を盛り込んだ試験対策サイトです!
It is the exam site that incorporates the problem and learning point narrowed down the minimum required to take 60 or more points pass!
このサイトは日本国家資格の「危険物取扱者」の受験対策について記載されています。資格試験の出題箇所について独自の分析により、必要最小限の内容となっております。
This site is a national qualification in Japan, "Hazardous materials engineer" are described for exam measures. The point for your own analysis of exam questions, and ordered the contents of the minimum.
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第三石油類 重油
危険物分類
危険物の分類
第4類の共通学習項目
ジエチルエーテル
二硫化炭素
アセトアルデヒド
酸化プロピレン
ガソリン
ベンゼン
トルエン
醋酸エチル
メチルエチルケトン
アセトン
ビリジン
メチルアルコール
エチルアルコール
n－プロピルアルコール
イソプロピルアルコール
灯油
軽油
クロロベンゼン
キシレン
n-ブチルアルコール
酢酸
プロピオン酸
アクリル酸
重油
クレオソート油
アニリン
ニトロベンゼン
エチレングリコール
グリセリン
第四石油類
動植物油類
第4類危険物一覧
第三石油類
第三石油類とは1気圧において引火点が70℃以上200℃未満のものをいう。
非水溶性液体 （指定数量2000㍑）
重油
形状
褐色または暗褐色の液体。
性質
比重：0.9～1.0 沸点：300℃ 引火点：60～150℃以上 発火点：250～380℃以上
燃焼範囲：1.0～7.0vol%
蒸気比重：5以上
- 一般的に水よりわずかに軽い。
- 水には溶けない。
- 不純物として含まれる硫黄は、燃えると有害な二酸化硫黄ガス（SO2）となる。
A重油（一種）、B重油（二種）、C重油（三種）があります。
A重油は、農作業ディーゼルエンジンや小型船舶向けの燃料として使用されており、硫黄分が0.5%以下の1号は軽油と非常に成分が酷似している。引火点が60℃以上。
B重油は、大型船舶向けの燃料として使用されていましたが、最近は製造されていないようです。比較的動粘度が高いため、外気が低温でなければA重油と同様に使用することも可能です。引火点60℃以上。
C重油は、B重油と同じ用途で用いられるが動粘度が高いため、余熱を必要とする。また、残渣物が多いために濾過をしないと利用できないことが多いです。単なる燃料として使用する場合はそのままでも大丈夫です。ちなみに、残渣物とは原油を精製した際に一番最後に残る余りもののことを指しています。引火点70℃以上。
危険性
- 加熱しない限り引火する危険性はないが、霧状となって空気と混合したものは引火点以下であっても引火の危険性がある。
- 燃焼温度が高いため消火が困難。
火災予防
- 火気を遠ざける。
- 冷暗所に貯蔵する。
- 静電気の蓄積を防ぐ。
- 分解重油は自然発火に注意が必要。
（分解重油とはナフサ分解によってエチレンと併産される液体で昇華性があります）
消火方法
窒息消火が効果的であり、「泡」｢二酸化炭素｣｢粉末｣｢ハロゲン化物｣いずれも有効である。
試験出題頻度
まとめ
- 第三種石油類は、引火点が70℃以上200℃未満のものをいう。
- 第三石油類非水溶性液体の指定数量は2000㍑。
- 重油にはA重油、B重油、C重油の三種類がある。
- 水よりも軽い。
- 霧状になったものは引火点以下であっても危険。
- 燃焼温度が高く消火が困難。
重油などの高引火点油火災の危険
原油や重油などの高引火点火災の場合、油面にかなり高温になった油の層が出来上がり、そこに水や水分を含む物質を注ぐと、一瞬にして水分が沸騰して蒸発します。その膨張により油分が広範囲に飛散するとともに、それらに引火して大きな火柱を生じます。この現象のことをスロップオーバーといいます。
また、原油や重油などの貯蔵しているタンクの底に、沸点の低い別の液体が存在するとき（例えば水）、火災などで油が燃焼して湯面で熱せられた高温層が底に達した場合、その液体を一気に蒸発（気化）させ、その膨張によりタンク内にある油を高く広範囲にまき散らせます。被害はスロップオーバーよりも大きく、非常に危険です。この現象をボイルオーバーと言います。
余談：
実際のところ、軽油と重油の成分はほぼ同じです。したがって、ディーゼル車に重油を燃料として使用することができます。ただし、低温時においては同等の性能が出ないばかりか、黒煙の増加やエンジンそのほかにダメージを受ける危険性があります。
重油というのは本来、農業用、漁業用に税金を低く設定した燃料を供給するために設定されたものです。価格が安いため、重油をディーゼル燃料として使用する違反が後を絶ちません。そうなんです。重油をディーゼルエンジン車に使用すると法律で罰せられます。
最近のディーゼル車に使用すると、新触媒や新燃焼構造のエンジンを破損する恐れがあるので、決して使用してはいけません。
電子制御されていない昔の車であれば使用することができますが、勧めているわけではありませんよ！