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特殊引火物 二硫化炭素

特殊引火物 (指定数量50㍑)

特殊引火物とは1気圧において発火点が100℃以下、又は引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものを言います。

特殊引火物は全て無色の液体です

特殊引火物は全て芳香臭、刺激臭などがあります

 

二硫化炭素

(CS2

 

形状

無色の液体。

純粋なものはわずかに芳香臭がありますが、一般に出回っている物には夾雑物(きょうざつぶつ)の為に不快臭があり、わずかに黄色が認められる。

 

性質

比重:1.3 沸点:46℃ 引火点:-30℃以下 発火点:90℃

燃焼範囲:1.3~50vol%

蒸気比重:2.6

  • 水には溶けない。
  • エチルアルコール、ジエチルエーテルには溶ける。
  • 揮発しやすく、蒸気は有毒

 

危険性

  • 引火しやすい。
  • 燃焼範囲が広く、下限界も小さい為に爆発の危険性が高い。
  • 燃焼時に有毒な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を発生する
  • 発火点が90℃と低温の為、蒸気配管等に接触しただけで発火する危険性が高い

 

火災予防

  • 火気を遠ざける。
  • 貯蔵場所、取扱場所の通風をよくする。
  • 直射日光を避けて冷暗所に貯蔵する。
  • 容器は密栓。
  • 水よりも重く水に溶けづらい為、容器に入れその上に水を注ぎ蒸気の発生を抑制する

 

消火方法

窒息消火が効果的であり、「水噴霧」「泡」「二酸化炭素」「粉末」いずれも有効である。
水よりも重い為、表面に水を張ることによる窒息消火も有効である。

 

試験出題頻度

乙四 試験出題率

 →  →

まとめ

 

余談:

火山などでガスによる危険性は主に亜硫酸ガスの発生によるものである。