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このサイトは日本国家資格の「危険物取扱者」の受験対策について記載されています。資格試験の出題箇所について独自の分析により、必要最小限の内容となっております。

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危険物取扱者に必要な燃焼理論 燃焼しやすい物質の条件

燃焼しやすいとは

燃焼とは、着火と燃焼の継続という2つに分けて考えることができます。実際には着火はできるが燃焼は継続しない物質などないのですが、着火の難易度と燃焼継続の難易度に相違がある物質が存在するため、分けて考える場合があります。

危険物として定められている危険物には多種多様な物質があり、着火と燃焼の継続にそれぞれ段階があるのですが、一般的な燃焼しやすい物質の条件を学んでゆきたいと思います。

 

燃焼しやすい物質の条件 

  • 酸化されやすいものは燃焼しやすい。
    (燃焼とは酸化とも言い換えることができるので、酸化されやすいものが燃焼しやすいものであることは理解しやすいと思います)
  • 酸素接触面積が広い燃焼物ほど燃焼しやすい。
    (塊よりもバラすなどした方が酸素接触面積というか空気との接触が多くなるので燃焼がしやすくなります)
  • 発熱量が大きいモノほど燃焼しやすい。
    (発熱量が大きくなれば、次々に反応が進むために燃焼しやすいといえます)
  • 熱伝導率が小さいモノほど燃焼しやすい
    金属よりも木などの空気が多く含まれている物質のほうが燃焼しやすいのです。空気などが含まれていたり空気の層があると熱というのは伝わりづらいのです。)
  • 乾燥している(水分保有少)ほど燃焼しやすい。
    (水分を含んでいると、水分が蒸発する際に周囲の熱を奪うため燃焼しずらいのです)
  • 可燃性蒸気が発生しやすいモノほど燃焼しやすい。
    (基本的に固体や液体よりも上記のほうが空気と混合しやすいため、酸素と反応しやすくなります)
  • 周囲の温度が高いほど燃焼しやすい。
    (燃焼の点火源は「火」ではなく、基本的に熱です。熱がない火、例えば燐光などでは火が付きません。したがって、周囲の熱が高ければ点火源の温度が低くても燃焼しやすくなります)

※ 熱伝導率が小さいものほど燃焼しやすいというのは感覚的にわかりずらい為、試験問題と
   なりやすいので注意が必要です。

火とは何か?

メールで何件か質問があったので、「火」とは何なのかを説明します。

図がないとイメージしづらいとおもうので、下記図をご覧ください。

火とは?

 

一般的に「火」というものがあるかのような認識がありますが、単なる酸化反応時に発せられる光のことです。
「火をつける」といいますが、「火」というものが移るわけではないのです。
ご理解いただけましたか?

 

燃焼のしやすさが意味するもの

危険物取扱者の使命は、事故の防止です。事故とは主に火災と言うことになりますが、その火災を防ぐ為には危険物の燃焼について知っている必要があります。

燃焼のしやすさを知ることは、逆言えば燃焼をしづらくすることができると言うことです。

これは、火災予防や消火に役立つ知識であり、危険物取扱者が最低限身につけていなければなりません。
試験合格を目的とする当サイトですが、身につけなければならない知識に対してはページを割いてゆきたいと考えていますので、決して軽視せずに学習をお願い致します。

 

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まとめ