合格の60点以上を取るために必要最低限絞り込んだ学習ポイントと問題を盛り込んだ試験対策サイトです!
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このサイトは日本国家資格の「危険物取扱者」の受験対策について記載されています。資格試験の出題箇所について独自の分析により、必要最小限の内容となっております。

This site is a national qualification in Japan, "Hazardous materials engineer" are described for exam measures. The point for your own analysis of exam questions, and ordered the contents of the minimum.

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事故事例から考える火災予防

事故事例1

給油取扱所において、従業員が20リットルポリエチレン容器をもって灯油を購入しに来た客に、誤ってガソリンを販売してしまい、客がそれを灯油ストーブに使用したために異常燃焼を起こして火災となった。

今後の対策

  • 従業員の保安教育を徹底する。
  • ガソリンはポリエチレン容器に注油してはならないことを徹底させる。
  • 運搬容器と注油する危険物の確認を徹底させる。
  • 灯油の小分けであっても、危険物取扱者が行うか、立ち会う。

※ このほかにも運搬容器に品名などの記載を行うという対策があるのですが、これは法令で定められているので、あえて言う必要もないでしょう。

 

事故事例2

セルフ給油を行っている給油取扱所にて、お客がディーゼル車にガソリンを給油していたため、従業員が気が付いて給油を中止させた。

今後の対策

  • 従業員の監視を今後も徹底する。
  • 油種ごとに色分けされたノズルの注意事項を見やすい場所に掲示する。
  • 不慣れそうなお客がいる場合には声掛けをする。
  • 音声ガイダンスを行い、給油する者に確認を徹底させるような給油設備を導入する。

※ しょっちゅうあることなのですが、なかなか問題にはなりません。ガソリン車に軽油を入れてしまった場合は比較的軽微な故障で済みますが、ディーゼル車にガソリンを入れて走行すると、シリンダー内の潤滑不全により相当なダメージを受けることがあり、重症の場合はエンジン交換となります。

 

事故事例3

給油取扱所において移動タンク貯蔵タンクから地下貯蔵所にガソリンを注入したところ、計量口からガソリンが噴出した。

今後の対策

  • 荷卸し作業(地下タンクへの注油)は受入側、荷卸し側双方立会いのものとに行う。
  • 注入するタンクの残油量と、発注伝票などで荷卸し量を確認する。
  • 注油中は計量口のふたを閉めておく。(これは法律で決まっています)
  • 移動タンク貯蔵所の危険物取扱者は、危険物の注入状態を常時監視する。

※ 出題が多い事例です。特に注油中の計量口に関する問題が多いです。

 

事故事例4

廃止した地下貯蔵タンク解体中にタンクが爆発し、タンクの鏡板が吹き飛び作業員が負傷した。
(鏡板とは円形などの圧力容器の両側の盤面のことを言います)

原因

  • タンク内の可燃性蒸気が除去されていなかった。

対策

  • タンクの解体は、タンクを掘り起こした現場では行わない。
  • タンク内を洗浄し、水を充填する。
  • タンク内を洗浄する場合は、静電気の発生防止のため高圧洗浄機などの使用を禁止する。
  • タンクの解体時には窒素ガス等の不燃性ガスを封入して可燃性ガスと置換を行う。
  • 残油などを抜き取る場合には静電気の帯電防止のために接地を行う。
  • 前記の安全対策を完全に行った後でなければ、火花を発する工具の使用をしない。

※ これも出題されることが多い事例です。静電気の発生に関する部分を重点的に覚えましょう。

事故事例5

ガソリンを貯蔵していたタンクに灯油を入れたところ、突然、タンクが爆発した。

原因

タンク内に充満していたガソリン蒸気が灯油に吸収され、爆発限界範囲を超えていたガソリン蒸気が爆発限界範囲内に薄まった際に、灯油の注油により発生した静電気が火花をもたらして引火した。

  • 異なった種類の危険物をタンクに注入する場合は、タンク内の可燃性蒸気を完全に除去してから行う。
  • タンクに危険物を注入する際は、流速をできる限り遅くする。
  • タンクに危険物を注入する際は、接地を必ず行う。

※ 1960年代に事故が多発しました。それ以後は対策等がしっかりし始めたので、近年この手の事故はめったに起こりません。実験では、常温常圧でガソリン蒸気は約15秒ほどで爆発限界濃度に薄まるほどに吸収されたことが、石油エネルギー研究所の資料に残っています。

 

事故事例6

屋外タンク貯蔵所において重油の漏えいが発生していたが気づかず、前日の降雨で貯まった雨水を排出しようと水抜口を開けたため、重油が流出した。

原因

  • 防油堤の中を確認せずに水抜口を開けたため。

対策

  • 従業員に保安教育を徹底する。
  • 水抜口を開けるのは雨水等を排出するときのみであるが、危険物の漏えいがないかなどの確認をおこなってから行うように徹底させる。

流出時の対応

  • 漏えい事故を従業員に知らせるとともに、消防機関へ連絡する。
  • 周囲を立ち入り禁止にし、火気使用、電気器具の使用を制限する。
  • 大量の油吸着材の投入を行い、迅速な回収作業を行う。
  • 河川に流出した場合は、オイルフェンスを張り危険物の拡大と流動を防ぐ。

 

事故事例7

移動タンク貯蔵所の運転手が、移動タンク貯蔵所から給油取扱所の地下タンク貯蔵所へガソリンの注入を行っていたが、注油量を間違えてガソリンが流出した。

対応

危険物の流出を従業員に知らせるとともに、消防機関へ連絡する。

給油取扱所敷地内の車は全てエンジン停止させる。

顧客を避難させ、一般人の出入りを禁止とし、道路通行車両にも気を払う。

砂、またはオイル吸着材などで危険物の拡大を防ぐ。

※ 「蒸発させる」や「大量の水」、「乳化させて下水へ」なんていうのはNGですから、覚えておいてください。

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まとめ

  1. 安全確保
  2. 消防機関への通報
  3. 危険物流出と拡大の防止

※ 蒸気が事故発生時に大切なことであり、順番です。

事故事例からの問題は、次の二つが大半です。

※ このページを一通り読めば、していいことと悪いことがなんとなくわかったと思います。
   試験に対応するにはそれで十分です。